妻のお財布を見るといつも不思議に思うんです。「なんでこんなにお財布がパンパンに膨らんでいるんだろう」って。
妻のお財布って小銭とポイントカードがたくさん入ってるんですよね。せっかくのヴィトンのお財布がはち切れんばかりで苦しそうです。
僕もヴィトンのお財布を使っているんですが、お財布の中はかなりスッキリしています。入っているのはお札と最小限の小銭とクレジットカードが数枚と保険証だけです。
ポイントカードは一枚も入れていません。
この差はどこから生まれるのかというと、性格的な几帳面さもあるのかもしれませんが、お金の使い方の違いが決定的に違うからです。
- 妻:現金+ポイントカード
- 僕:電子マネー、クレジットカード+ポイントカードアプリ
妻はガチ現金派ですが、僕はガチ電子マネー派です。
僕は買い物の支払いの9割は電子マネーかクレジットカードで、近所のスーパーで108円の買い物をするときでもクレジットカードを使います。
現金を使うのは、本当に現金しか扱っていない場所のみです。例えば、病院、床屋さん、パン屋さん、100円ショップなどです。
現金しか扱っていないお店では「あぁ、支払いが面倒だなぁ〜。」と思いつつ、仕方なく現金で支払います。
もし隣に電子マネーが使えるお店があれば、迷わずそちら電子マネーが使えるお店を選びます。
「だって、電子マネーの方がラクなんだもん!」
でも、まわりを見渡すとやっぱり現金で支払いをしている人が多いですね。どうして電子マネーやクレジットカードを使わないのでしょうか?
僕なりに日本でキャッシュレスが進まない理由を考えてみました。
日本でキャッシュレス化が進まない原因は「日本人は変化を好まない」から
いろいろ考えた結果、日本でキャッシュレス化が進まないのは「日本人は変化を好まないから」という結論に至りました。
新しいことをすると便利になるかもしれないけど、日常生活に特に不便を感じないから、あえて生活のスタイルを変えなくてもいい、という考え方です。
まぁ、そうですよね。これまで自分が築き上げてきた生活スタイルを変えるのって、意外とストレスになりますからね。
「普段からストレスの多い社会なのに、これ以上ストレスを増やしたくない!」そう考えるのも当然です。
この考え方をグラフにするとこんな感じになります。
横軸が時間、縦軸がストレス度です。現在の現金生活のストレス度が10段階中の5だとします。
キャッシュレス生活になるとストレス度が1になるとわかっていても、その途中には現金生活からキャッシュレス生活に移行するための事前準備や心配事が発生します。
例えば、
- クレジットカードを作る
- スマホに電子マネーの設定をする
- パスワード管理とか面倒
などです。ストレス度は9くらいですね。このストレス度9の心理的な壁はかなり高く、多くの人がこの壁を乗り越える前に足踏みしてしまいます。
この壁を乗り越えられた一部の人だけが、ストレス度1の快適なキャッシュレス生活を手に入れられるんです。
「現金+ポイントカード」というお得なシステムに満足している
日本はポイントカード天国です。多くのお店が独自のポイントカードを発行しています。
僕の家の近くでも、ホームセンター、ドラッグストア、パン屋さん、床屋さん、ケーキ屋さん、靴屋さん…。まだまだあります。
クレジットカードや電子マネーの支払いでは、クレジットカードや電子マネーのポイントが付きますが、現金でもお店のポイントカードのポイントが付くので、現金でもそこそこお得なんですよね。
現金払いでもすでにお得なシステムがあるので、支払い方法をクレジットカードや電子マネーに変える必要はないんです。
この満足している現状をさらに快適にしようとすると、そこには心理的、物理的な壁があるんです。
心理的な壁1:電子マネーやクレジットカードは使い過ぎが怖いという先入観
よくテレビの街角インタビューでこんな話を耳にします。
「クレジットカードはいくら使ったかわからないから、使い過ぎが怖い。」
この発言に対して「うんうん、そうだよね〜。」と共感する人もいると思いますが、僕は真逆の感想です。
「現金はいくら使ったかわからないから、使い過ぎが怖い。」
なぜなら、電子マネーは1円単位で残高が表示されるので、使いすぎることがないからです。
また、クレジットカードは多少のタイムラグはありますが、いつどこで何円使ったかが明細を見れば一目瞭然です。
どこでいくら使って、残高がいくら残っているかが簡単にわかるので、クレジットカードや電子マネーで使い過ぎるということはありません。
それに対して、現金だと買い物した時のレシートだけが頼りです。レシートを捨ててしまえばどこで何をいくら分買ったかわからなくなってしまいます。
そして、お財布にいくら現金を入れているかを覚えているのは至難の技です。毎日、お財布の中の現金を数えるわけにもいかないですからね。
そのため、お財布から千円札を1枚抜かれても僕は全然気付かないと思います(多分、1万円札を抜かれても気付かない)。
それでは、なぜ「現金はいくら使ったかわからないから、使い過ぎが怖い。」という発言が出てくるのでしょうか。
僕は、この本質は「新しいものは怖い」という、日本人特有の意識が根底にあるんだと思います。
「触らぬ神に祟りなし」ということわざもありますしね。
触らぬ神に祟りなし
その物事にかかわりさえもたなければ、災いを招くことはない。めんどうなことによけいな手出しをするな、というたとえ。
引用元:コトバンク
そして、クレジットカードや電子マネーは怖いという先入観で
「うんうん、そうだよね〜。クレジットカードは使い過ぎるから怖いよね〜。」
となるのだと思います。
余談:僕はキャッシュレス生活でかなりお得で便利な生活をしています
ちょっと脱線しますが、最初に書いたように僕はほとんど現金を使いません。支払いのほとんどはクレジットカードか電子マネーです。
クレジットカード払いでは最低でも1%分のポイントが付くし、モバイルSuicaに至っては常に1.5%のポイントが付きます。
また、QRコード決済では頻繁にキャンペーンをやっていて、20%キャッシュパック、200円クーポンの配布など、現金払いでは受けられないサービスをたくさん利用しています。
そして、ポイントカードも一枚も持っておらず、すべてスマホアプリで済ましています。例えば、
- Tカードアプリ
- Pontaカードアプリ
- 楽天ポイントアプリ
- マツキヨアプリ
などです。これらを徹底的に活用し、先ほどのグラフで僕のストレス度は常に1です。
心理的な壁2:電子マネーは登録が難しそうという先入観
日本人は高校生くらいまではものすごく勉強するのに、成人になると勉強しなくなる人が多いです。
特にネットの知識やお金(税金、投資など)の知識などは、自分から勉強しようとしなければ身に付かないので、勉強を怠ると時代に取り残されてしまいます。
まぁ、勉強しなくてもやり方だけ教えてもらえばできるようになりますが、物事の本質を理解せずに美味しいところだけ使おうとすると、悪い人たちに騙されたりしてしまいます。
例えば、パスワードの使い回し(いろいろなサービスで同じパスワードを使う)です。こんなことをしてパスワードを乗っ取られたら最後、全財産を失いかねません。
そういう意味でも勉強は大切です。
で、電子マネーの登録はいたって簡単です。ほとんどの場合は以下の3ステップです。
- 電子マネーのアプリをインストールする
- 電子マネーのサービスに登録する
- 電子マネーに銀行口座、クレジットカードを紐付ける
電子マネーといえば、非接触決済のSuica、楽天Edy、QDコード決済のLINE Pay、楽天Pay、PayPayなどがあります。
少し勉強すれば、簡単に使いこなせるようになりますよ。
変化が苦手なのは勉強を怠っているから。新しい知識を取り入れて変化を楽しみ、便利な生活を手に入れよう
行き着くところはやっぱり「勉強」なんです。勉強といっても国語や算数などではなく、時代の変化について行き、時代の変化を楽しむための勉強です。
世の中は常に先に進んでいるので、自分は勉強せずに現状にとどまっていたら退化しているのと同じです。
そして「勉強」と聞くと拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、これは教育の問題だと思います。
本来、勉強は楽しいものです。保育園や幼稚園で子どもたちが楽しく過ごしているのも、あれも勉強です。日々、新しい体験をし、新しい知識を得ているから楽しいんです。
大人だって同じです。日々、新しい体験をし、新しい知識を得ていれば、日常生活が楽しくなること間違いありません。
なぜそう言い切れるかというと、子どもたちが証明してくれているからです。
なので、肩の力を抜いて、楽しみながら勉強しましょう!
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