コロナウィルスの感染拡大で在宅勤務やテレワークで仕事をすることが増え、会議や打合せをZoomなどのオンラインでやっている人は多いかと思います。
そして、オンラインミーティングでよく話題に挙がるのが「カメラをONにするか、OFFにするか」という、どうでもいいようで意外と悩ましい問題です。
僕の会社ではずっと前からカメラOFFが基本だったので、カメラOFFが当たり前かと思っていたのですが、世の中ではそうでもないみたいですね。
カメラをOFFにしておきたいのに、上司から「カメラをONにしてくれ!」と言われたら、なかなか断れないですもんね。
どうしてカメラのON、OFFが話題になるの?
そもそも、どうしてカメラのON、OFFが話題になるのでしょうか?
従来の対面の会議は、出席者全員が一ヶ所に集まって議論することが一般的でした。いわゆる「ザ・会議」です。
そして、オンラインミーティングを従来の対面の会議の延長、もしくは代替と考えてしまうから「カメラONが当たり前でしょ!」となってしまうんです。
「顔が見えて当たり前でしょ!」という考えです。
でも、それって思考停止ですよね。
会議の一番の目的は意思決定です。もちろん、この意思決定には大きなものから小さなものまで含まれますが、何かを決めるために会議をするんですよね。
何の目的も無しに会議をしても時間の無駄ですから。(情報共有とかいう名の無駄な会議も存在しますが…。)
目的が達成できればカメラのON、OFFは重要な問題ではなく、むしろ、効率良く機能的な会議ができるかという方が重要な問題です。
では、会議の効率や機能という面ではカメラはONとOFFのとちらが良いのでしょうか?
それぞれのメリットを考えてみましょう。
オンラインミーティングでカメラをONにするメリット
正直言って、オンラインミーティングでカメラをONにするメリットはないです。
カメラONだと「感情も伝わる」とか「表情で判断できる」とか言う人もいますが、本当にそうなの?と疑問に思います。
実際、僕の会社ではオンラインミーティングを導入した当初(5年以上前)からカメラOFFが標準で、特に不都合を感じたことはありません。
カメラをONにしたい人は、存在感を主張したい「エライ人」なんじゃないかなぁと思います。「エライ人」も画面に映らなければ、その場にいないのと同じですからね。
ということで、カメラをONにするメリットは「一部のエライ人が存在感を主張できる」ということで、会議の効率や機能にはまったく影響しません(むしろ悪影響?)。
オンラインミーティングでカメラをOFFにするメリット
一方で、オンラインミーティングでカメラをOFFにするメリットはたくさんあります。その中で、僕が特にメリットと感じているものを3つ紹介します。
みんながフラットなので地位に関係なく自由に発言できる
対面の会議だとエライ人が定位置に身構えていたりすると、特に若手は発言しづらいですよね。
それと同じで、画面上にエライ人が表示されていて、同時に発言者がクローズアップされたりすると、発言を躊躇してしまう人もいると思います。
でも、カメラがOFFであれば、エライ人も新入社員も画面上では対等なので、特に若手は発言しやすくなります。
実際、僕の会社では対面の会議ではほとんど発言しなかった人が、オンラインミーティング(カメラOFF)では積極的に発言しているのをよく目にします。
若手の意見というのは先入観がなかったり、時代の流れを捉えていたりするので、時にはハッとさせられることもあります。
このように、誰でも自由に発言しやすくなるという意味で、オンラインミーティングのカメラOFFはメリットがあります。
外見などの本質とは関係ないことを排除できる
カメラがOFFだと視覚情報がないので「この人の表情、ちょっと苦手〜。」みたいな本質とは関係ない要素を排除でき、議論の内容に集中できます。
やっぱり、人というのは好みというのはあるので「この人の外見が好きだからこの人の意見を採用しよう!」なんてことが起こらないとも限りません。
誰にでも均等に機会が与えられるという意味では、カメラOFFの方が良いのかもしれません。
そんな選り好みは無いに越したことはないですが…。
スマホを見ながらでも会議に参加できる
会議中でも自分にまったく関係ない話題であったり、まったく興味がない話題の時は参加しているのが辛いですよね。
そんな時、カメラがOFFであればコーヒーでも飲みながらスマホを見れるので良いですね。
これは決してサボっているのではありません。
まったく関係のない会議に参加しているよりは(そもそもそんな会議には出席する必要ないですが)、スマホで自分の興味のあることを調べていた方がよっぽど役に立ちます。
カメラがONだとスマホを見るのも気が引けるので、カメラがOFFだといいですね。
エライ人が無駄に「監視」してくるのを防ぐのにも有効です!
身だしなみを整えなくても良いのでラク
僕は在宅勤務の時はユニクロの部屋着でリラックスすして仕事をしています。髪の毛は整えますがヒゲは剃りません。
でも、カメラがONだとそうはいきません。それなりに身だしなみを整える必要があります。また、部屋が散らかっている人は部屋を片付ける必要もあります。
まぁ、最近ではZoomやSkypeなどで背景画像を指定できるので、わざわざ部屋を片付ける必要はないですが…。
オンラインミーティングを成功させるコツ
これまで、オンラインミーティングではカメラをOFFにした方が良いことを述べてきました。
でも、それだけはオンラインミーティングは有効に働きません。オンラインミーティングを効率的かつ機能的に実施するためにはいくつかのポイントがあります。
そのポイントを3つ紹介します。
全員がオンラインで参加するようにする
一つの会議室に集まっている参加者(オフライン組)とオンラインの参加者(オンライン組)が混ざっていると、会議の主体は会議室になってしまい、オンラインの人が蚊帳の外に置かれてしまいます。
オンラインミーティングでは、カメラをOFFにすることにより参加者全員がフラットな関係性になるメリットがあるのに、それが台無しです。
オンラインミーティングをやるときは徹底的にオンラインにこだわり、全員がオンラインで対等な立場で参加するようにしましょう。
参加人数は多くても5人程度にする
オンラインミーティングは気軽に参加できるので、議題にあまり関係ない人も参加していたりします。
アリバイ作りみたいな感じですね。
でも、何も発言しないのに会議に参加していても時間の無駄です。会議の概要は配布資料や議事録を見ればわかります。
自分がオンラインミーティングの主催者になった時は、参加者に発言を振ることもありますが、参加者が多すぎたり、見知らぬ人が参加していたりすると対応に困ります(実際は無視するので困りませんが…)。
有効な議論をするためにはキーパーソンだけを集めて、少人数で議論するようにしましょう。
情報共有が目的であればメールで十分です。
ヘッドセットを使って音質にこだわる
オンラインミーティングをしていると、たまに音声がものすごく聞き取りづらい人がいませんか?
雑音がひどくて「ん?何話してるの???」みたいな感じで。会議中にこんな状況が続くと、正直やる気を失います。
この原因の一つにマイクの性能があります。
多くの人はオンラインミーティングをやる際にはマイク付きのイヤホンを使うかと思います。
でも、安物のイヤホンだったりパソコンのイヤホンジャックの性能が悪いと音声に雑音が混じってしまいます。
最近のパソコンにはUSB端子が標準装備されているので、オンラインミーティングの時にはUSB接続のヘッドセットを使うのがおすすめです。
USB接続はデジタル信号なのでノイズに強く、音声がクリアに伝わります。
自分の発言を相手にきちんと届けたいのであれば、ケチらずにUSB接続のヘッドセットを使うようにしましょう。
まとめ
僕の会社ではオンラインミーティングはカメラOFFが基本です。そして、カメラOFFで不便に感じたことは一度もありません。
もし上司から「カメラONにして!」と言われたら、カメラの前に目隠しをして、「なんかカメラの調子が悪くて…」とさりげなく拒否してみましょう。
きっと何の問題もなくオンラインミーティングができますよ。
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