この記事では、EOS Webcam Utilityを使って、キヤノンのデジカメをパソコンのWebカメラとして使う方法と、実際に使ってみた感想を紹介します。
最近のパソコンにはビデオ通話用のカメラが標準で搭載されていますが、中には画質がイマイチなものもあります。
また、ノートパソコンではカメラの位置が目線よりも低いところにあるので、下から見上げるような感じに映ってしまいます。
でも、キヤノンのデジカメをWebカメラとして使うと従来のWebカメラの欠点を全部解消してくれて、ビデオ通話や動画配信などでキレイな映像を届けることができます。
対応機種は一眼レフ、ミラーレス、コンデジ
Webカメラに対応しているデジカメは比較的古い機種から最新の機種まで幅広くあります。
キヤノンのホームページでは対応機種が公開されているので確認してみましょう。
僕は一眼レフのEOS 6D(2012年発売)を使っています。こんな古いモデルでも対応しているのは嬉しいですね。
対応機種を持っていない場合はEOS Kissシリーズなどの廉価モデルを中古で入手するのもアリかと思います。
Webカメラの設定方法
設定方法はわずか3ステップと超簡単です。
- パソコンにソフトをインストール
- パソコンとカメラをUSB接続する
- パソコンでカメラを選択する
それぞれの手順を詳しく説明していきます。
パソコンにEOS Webcam Utilityをインストールする
まず最初に、パソコンにユーティリティソフト「EOS Webcam Utility」をインストールします。
EOS Webcam Utilityはキヤノンのホームページから無料でダウンロードできます。対応するOSはWindows 10、macOS 10.13、10.14、10.15です。
ダウンロードしたファイル(インストーラー)をダブルクリックして指示通りに操作すれば、1分もかからずにインストールは完了します。
インストール後はパソコンの再起動が必要です。
パソコンとカメラをUSBケーブルで接続する
EOS Webcam Utilityをインストールしたら、あとはパソコンとカメラをUSBケーブルで接続するだけです。
USBケーブルはカメラの種類によって異なるので、端子形状や取扱説明書を見て確認しましょう。
ビデオ通話アプリでWebカメラを選択する
ほとんどのビデオ通話アプリでは使用するWebカメラを選択できます。
下記の画面はMac版Google ChromeでSkypeを使用した時の設定画面です。
Webカメラの設定はデフォルトでは「パソコン内蔵カメラ」が選択されていますが、カメラをUSB接続すると「EOS Webcam Utility」を選択できるようになります。
ここで「EOS Webcam Utility」を選択すればWebカメラの設定は完了です。
なお、以下のような画面になる場合もありますが、しばらく待つと接続が完了します(最大1分くらい)。
しばらく待っても接続できない場合は、以下の項目を確認してみましょう。
- USBケーブルが接続されているか?
- カメラの電源が入っているか?
なお、僕の環境(iMac 5K)ではWebブラウザ版のSkypeは「EOS Webcam Utility」を問題なく使えるのですが、アプリ版のSkypeはWebカメラの選択画面に「EOS Webcam Utility」が出てきませんでした。
ビデオ通話アプリによって対応状況が異なる場合があるので、ビデオ通話アプリで接続できない場合はWebブラウザで接続してみると使えるかもしれません。
Skype、Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、WebEXなど主要なビデオ通話アプリはWebブラウザからの利用が可能です。
おすすめのカメラの設置場所
カメラの設置場所は目線と同じ高さか、目線よりも少し高いところがおすすめです。また、できるだけ真正面に設置するようにしましょう。
このように設置すれば、自然な感じでキレイな映像で届けることができます。
使用して感じた良い点、悪い点
実際にキヤノンの一眼レフカメラEOS 6DをWebカメラとして使ってみて、良い点と悪い点がわかったので紹介します。
良いと感じたこと
デジカメをWebカメラとして使うことで良いと感じたことは以下の2点です。
- ビデオの画質がものすごくキレイ
- 自分が一番キレイに見える構図が選べる
パソコン内蔵のWebカメラだと逆光で顔が暗かったり、顔色が悪く映ったりする場合が多々あります。
でも、デジカメだと明るさや色合いをカメラ側で調節できるので、写真のようなキレイな画質でビデオ通話をすることができます。
また、カメラを自由に配置できるので、自分が一番キレイに見える構図で撮影することができます。
悪いと感じたこと
一方、デジカメをWebカメラとして使うことで悪いと感じたことは以下の2点です。
- 机の奥行きが必要
- ビデオの映像がわずかに遅れる
カメラの設置場所はパソコンの後ろになるので、ある程度の机の奥行きが必要になります。
机の奥行きがない場合は僕のように手前にサイドテーブルを置くと解決できます。
また、僕の環境ではパソコン内蔵のWebカメラに比べると、デジカメで撮影する映像はほんの少しですが遅れます(0.1〜0.2秒くらい)。
口の動き(映像)と聞こえてくる音声がほんの少しだけずれるので、用途によっては違和感を感じるかもしれません。
例えば、ビデオ会議などではほとんど問題ないレベルですが、YouTubeの動画配信やオンライン英会話などで利用する場合は少し気になるかもしれません。
まとめ
テレワークで自宅からビデオ会議に参加したり、Zoom飲み会に参加したりと、最近はWebカメラを使う機会が多くなってきました。
パソコン内蔵のWebカメラは性能が低いものもあり、自分の思い通りの映像にならない場合もあります。
でも、EOS Webcam Utilityを使えばキヤノンのデジカメをWebカメラとして使えるので、他の人とは比べ物にならないほどキレイな映像でビデオ会議でできるようになります。
自分をより一層キレイに見せたい人には本当におすすめです。
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