子どもが幼稚園や小学校に入ると、運動会やお遊戯会などのイベントで子どもの写真や動画を撮る機会が増えてきます。子どもの成長を記録に残しておくと、時間が経ってから後で見返すととても楽しいです。
最近はカメラもビデオも画質がものすごく進化してきているので、

「よ〜し、今年はいい写真をたくさん撮るぞ〜。それに、4K動画で迫力のある映像を撮りたいなぁ。」
と期待を膨らませつつも、「でも、写真と動画、どっちを撮ればいいの?」と、頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか?
それ、まさに僕のことです。運動会やお遊戯会での写真と動画、どちらも捨てがたいですよね。親にとっては究極の選択です!
一つの解決方法として夫婦で手分けをすると言う手もあります。夫は写真で、妻はビデオとか。でも…。慣れないことを人に任せると、失敗して夫婦喧嘩の原因になりかねません。
「運動会の写真、ピンボケの写真ばっかり!」
「お遊戯の動画、ブレブレで何が写ってるのか全然わからない!」
実際に運動会の会場で喧嘩している夫婦を見かけたことがあります。家庭の平和のためにも、やっぱりここは自分の力で何とかしたいところです。

「そんなこと言ったって、どうしたらいいの?」
そんな悩みを抱えた方に朗報です。実はとってもいい方法かあるんです。今日は僕が実践している写真と動画を同時に撮影するテクニックを紹介します。
カメラ・オン・カメラで写真と動画の同時撮影
写真と動画の同時撮影に必要なもの
まず最初に必要な機材を紹介します。たったこれだけでOKです。
- 一眼レフカメラ(ホットシューがあるカメラ)
- 動画が撮影できる高倍率のコンパクトカメラ
- ホットシューアダプター
今回、写真と動画の同時撮影のポイントとなるのが、この「ホットシューアダプター」です。

「ホットシューアダプター?何それ?」
と思う人もいるかと思いますが、これのことです。
初めて見る人もいるかと思いますが、これを一眼レフカメラのホットシュー(外部ストロボなどを取り付ける場所、別名、アクセサリーシュー)に取り付けます。
すると、その上にもう一台コンパクトカメラやビデオカメラを取り付けることができます。「カメラ・オン・カメラ」です。
ちなみに、僕が使用している機材は以下の通りです。
- 一眼レフカメラ:Canon EOS 6D(望遠レンズ)
- 動画用カメラ:SONY Cyber-shot DSC-HX9V
- ホットシューアダプター:エツミ ネジ付シュー E-6283
これで写真と動画を同時に撮る準備が整いました。
写真と動画の同時撮影のポイント
カメラの準備はできたと思いますが、実際に写真と動画を同時に撮影しようとすると意外と難しいです。いきなり本番に臨むと失敗してしまうので、事前に練習をしておきましょう。
撮影のポイントは以下の通りです。
写真と動画の優先順位を決めておく
最悪の場合、写真と動画の両方が中途半端になり、両方とも失敗する可能性があります。「二兎追う者は一兎をも得ず」と言いますからね。
なので、迷ったら潔くどちらか一方を諦めましょう。僕の場合は写真優先です。写真の方が見る機会が多いですから。
動画撮影中は急のつく動作をしない
カメラは一定の速さでゆっくりと動かしましょう。特に左右の動作を追う場合は上半身を固定し、背骨を中心にして上半身全体を回すイメージでカメラを動かすと見栄えのいい映像になります。
「えっ、こんなにゆっくり動かすの?」と思うくらい、ゆっくりにするのがポイントです。
動画撮影中のズーム操作は必要最小限にする
動画撮影中のズーム操作は基本的にはやらない方が無難です。もしどうしてズーム操作する場合は、一定の速さでゆっくりズームさせましょう。
ズーム操作の多い映像は、観ていて気持ちのいいものではありません。実際、テレビの映像などでも1つのカットの中でズームするシーンはほとんどありません。
動画が撮影できる範囲を事前に把握しておく
この方法で写真を撮影していると、どの範囲の動画を撮影しているのかがわかりません。基本的には一眼レフカメラと動画用のカメラをまっすぐ接続していれば、一眼レフカメラのファインダー像と動画の撮影範囲はほとんど同じになります。
しかし、動画をズームしすぎて撮影していると、わずかなブレで被写体がフレームから外れてしまいます。動画撮影の被写体はアップではなく、体全体が画面に収まるくらいのズームにしましょう。
写真と動画の同時撮影のデメリット
この方法は写真と動画を同時に撮影できるので、いいことだらけのような気がしますが、実はデメリットがあります。

「えっ、デメリットがあるの?それ、早く言ってよ〜。」
大切なイベントの場合は失敗できないので、これらのデメリットをきちんと認識した上で、この方法を使う、使わないの判断をしましょう。人によってはこのデメリットを受け入れられないかもしれません。
デメリットとして認識しておくべきポイントは以下の通りです。
ミラーショックで動画がブレる
一眼レフカメラでシャッターを切るとミラーショックで動画が一瞬ブレることがあります。特にシャッターを連写するとブレが目立ちます。
これは映像の品位に関わる一番のデメリットなので、わずかなブレを許容できない人はやめておいたほうがいいでしょう。
※ミラーショック:カメラの内部でミラーが跳ね上がる動作
なお、一眼レフカメラではなくミラーレス一眼であればミラーショックがないのでブレずに撮影できます。
また、カメラ自体の手ぶれも大きくなるので、可能であれば一脚などでカメラを安定させると良いです。僕は子どもの運動会で5年間この方法を続けていますが、やはり手ぶれが大きいのが気になります。次の運動会は一脚を使う予定です。
一眼レフカメラのシャッター音が気になる
一眼レフカメラでシャッターを切るとシャッター音が動画に記録されてしまいます。ただ、運動会の会場はざわざわしているので、仮にシャッター音が記録されていてもあまり気になりません。
お遊戯会などのように静かな環境であれば、ミラーレス一眼のようにシャッター音が消音できた方が望ましいです。
写真の構図がいつも横位置になる
この撮影方法では写真の構図は常に横位置にする必要があります。写真を縦位置で撮影すると動画も縦になってしまうので注意が必要です。
どうしても写真を縦位置で撮りたい場合は、潔く動画を諦めるか、後で動画の編集でなんとかするしかないでしょう(例えば、静止画と音声でつなげるとか)。
動画を広角にしすぎるとカメラのレンズが映り込む
動画を広角で撮影するとカメラのレンズが動画の映像の下の方に写り込んでしまう場合があります。動画を広角にしすぎなければ大丈夫ですが、焦っているとそこまで気が回らないので注意しましょう。
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ちょっと目立つ
カメラ on カメラは少し目立ちます。周囲の目が気になる人もいるかもしれませんが、それを気にしていたら良い写真と動画は撮れません。
周りの目が気になるのは一瞬、写真と映像は一生の宝物。そう考えて、周りの目は気にしないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。初めはちょっと難しいかもしれませんが、慣れてしまえば意外と簡単です。この写真と動画(ムービー)の同時撮影は運動会だけではなく、演劇会、発表会、展示会、スポーツなど様々なイベントで応用可能です。
ホットシューアダプター自体は非常に安いので、一度試してみてはいかがでしょうか?
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