この記事では、MacでGoogleドライブを使うメリットと使い方を、iCloudと比較しながら紹介します。特にMacとAndroidスマホを持っている人は必見です。
MacやiPhoneを使っている人はクラウドのストレージとしてiCloudドライブを使っているかと思います。Apple IDさえ持っていれば無料で利用できますし、特に複雑な設定をする必要はありませんからね。
そして、iPhoneやiPadを持っていればなおさらiCloudドライブが便利です。
でも、Macを使っているけどスマホはAndroidの人にとっては、iCloudドライブは少々厄介な存在です。基本的にAndroidスマホからはiCloudドライブは利用できませんからね。
そんな、MacとAndroidスマホでデータをやり取りするために、最も簡単で安上がりな方法があります。「Googleドライブ」です。
このGoogleドライブを使うだけで、MacユーザーやiPhone、iPadユーザーも、Androidスマホと簡単に連携して使うことができますよ!
iCloudドライブとGoogleドライブの違い
まずはじめに、アップル標準のiCloudドライブとGoogleドライブの違いについて説明します。それぞれの機能を確認してみましょう。
iCloudドライブ | Googleドライブ | |
---|---|---|
利用に必要なもの | Apple ID | Googleアカウント |
容量 (無料プラン) |
5GB | 15GB |
追加容量 (有料プラン) |
50GB:130円、200GB:400円、2TB:1300円 | 100GB:250円、1TB:1300円、10TB:13000円、他 |
対応ブラウザ | Safari、Firefox、Chrome、Internet Explorer | Safari、Firefox、Chrome、Internet Explorer、Edge |
Webアプリ | Pages、Number、Keynote、他 | ドキュメント、スプレッドシート、スライド、他 |
Macのブラウザでの使いやすさ | ||
Macのフォルダでの使いやすさ | ||
Androidスマホでの使いやすさ |
基本的な機能は両者似ていますが、無料プランの容量はGoogleドライブの方が多いです。無料で15GB使えるので、業務用途でなければ十分な容量です。
Webアプリとはいわゆるオフィス系のアプリのことです。Word、Excel、PowerPointに相当するのもです。いずれも無料で使えます。
GoogleもiCloudも基本機能は十分ですが、Word、Excel、PowerPointに慣れている人はGoogleのドキュメント、スプレッドシート、スライドの方が、使い方が似ているので使いやすいです。
そして、僕が感じるiCloudのWebアプリで一番気になる点は「動作が重い」という点です。常にワンテンポ遅れるので、かなりのストレスになります。その点、GoogleのWebアプリは「サクサク動く」ので快適です。
iCloudドライブを詳しく見てみよう
Webブラウザから見るiCloudドライブ
まずはじめに、WebブラウザからiCloudにアクセスしてみます。URLは「https://www.icloud.com」です。
こちらがWeb版iCloudのトップ画面です。Webアプリのアイコンが並んでいます。
この中の「iCloud Drive」をクリックすると以下の画面になります。
フォルダ表示は大きくて見やすいのですが、僕はリスト表示の方が好きなので、この表示には少し違和感があります。
フォルダをクリックすると、初めて開くフォルダは開くのに3秒くらいかかるので「ちょっと動作が遅いな」という感覚です。
Macのフォルダから見るiCloudドライブ
次にMacのFinder(普通のフォルダ)でiCloudドライブを見てみます。メニューバーの「移動」ー「iCloud Drive」を開くと、以下の画面になります。
下の画像がiCloudドライブのフォルダです。
MacのFinderで見るiCloudドライブのフォルダは、普通のフォルダと同じように扱えます。自分の好きなフォルダを作成できるし、ファイルも保存できます。
AndroidスマホからはiCloudは使えない
AndroidスマホのGoogle ChromeからiCloudにアクセスすると、
「このブラウザは現在サポートされていません。」
とメッセージが出るので、AndroidスマホでiCloudを利用することは事実上困難です。
Googleドライブを詳しく見てみよう
Webブラウザから見るGoogleドライブ
WebブラウザからGoogleにアクセスしてみます。URLはおなじみのこれです。「https://www.google.com」
右上の四角のところをクリックするとGoogleのWebアプリにアクセスできます。Googleの方がお手軽です。
この中の「ドライブ」をクリックすると以下の画面になります。
フォルダはタイル表示とリスト表示に切り替えられます。また、フォルダを開くのは一瞬なのでまったくストレスを感じません。
Web版のGoogleドライブは十分実用的です。
Macのフォルダから見るGoogleドライブ
MacのFinderからGoogleドライブにアクセスするには、あとで説明する「バックアップと同期」というソフトをインストールする必要があります。詳細は後ほど説明します。
Googleの「バックアップと同期」をインストールするとメニューバーに「雲のアイコン」が追加されます。ここからGoogleドライブのフォルダにアクセスできます。
下の画像がGoogleドライブのフォルダです。
MacのFinderで見るGoogleドライブのフォルダは普通のフォルダと同じように扱えます。自分の好きなフォルダを作成できるし、ファイルも保存できます。
Googleドライブのフォルダやファイルに変更を加えた場合は、一瞬のうちに他の端末のGoogleドライブに変更が反映されます。
Androidスマホからから見るGoogleドライブ
Androidスマホには最初からGoogleドライブのアプリがインストールされています。ここからGoogleドライブにアクセスできます。
使い方は「Webブラウザから見るGoogleドライブ」と同じなので説明は省略します。
僕はiCloudよりGoogleのサービスの方が好き
今まで見てきたように、iCloudドライブは以下の2点で僕の使い方には合いませんでした。
- Webブラウザからのアクセスが遅い
- Androidスマホから使えない
一方で、Googleドライブは僕の使い方にはピッタリです。
- Webブラウザからのアクセスが速くて手軽
- Androidスマホからも同じように使える
クラウドのストレージサービスは色々な種類のものがありますが、無料で使えて動作が軽いGoogleドライブは僕の一番のオススメです。
なお、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなどのオフィス系のアプリも無料で使えるので、WordやExcelなどの高価なソフトウェアを買う必要がない点も気に入っています。
Googleドライブの入手とインストール
MacのFinder(普通のフォルダ表示)でGoogleドライブを利用するには、Googleの「バックアップと同期」というソフトウェアをインストールする必要があります。
こちらのGoogleのページ「https://www.google.com/drive/download/」からダウンロードできます。
指示にしたがってインストールするだけなので簡単です。
Googleドライブの便利な使い方
無料でオフィス系のWebアプリが使える
WebブラウザでGoogleドライブにアクセスすると左上に「新規」というボタンがあります。
これをクリックすると、以下のようなWebアプリが使えます。
「Googleドキュメント」はWord、「Googleスプレッドシート」はExcel、「Googleスライド」はPowerPointに相当するアプリです。
どれも使いやすいので、わざわざ高価なオフィス系のソフトウェアを購入する必要はありません。僕も大いに活用しています。
簡単にファイル共有ができる
Googleドライブ上のフォルダやファイルを他の人とファイル共有するのはとても簡単です。例えば、フォルダを共有する場合は以下の手順で行います。
(1)共有したいフォルダを選択し、人のマークをクリックする。
(2)共有したい人のGmailアドレスを入力する。
たったこれだけです。すると、共有相手のGoogleドライブの「共有アイテム」のところに共有したフォルダやファイルが表示されます。
共有したアイテムが「Googleスプレッドシート」などのGoogleアプリであれば、複数の人で同時にファイルを編集できるので、複数の人と一緒に仕事をしたいときにはこの機能を使うととても便利です。
リアルタイムで編集内容が表示されるので、共同作業がはかどります。
まとめ
いかがでしたか。MacとiPhoneなどのアップル製品だけを使っている人はiCloudで十分便利に使えると思います。
でも、僕のようにMacとAndroidスマホを使っている人にはiCloudは使い勝手が悪いです。今回紹介したようにGoogleドライブを利用することで、MacとAndroidスマホを便利に使いこなすことができます。
Googleドライブは無料で使えるので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
コメント
Mac用Googleドライブは確か廃止になり、代わりにバックアップと同期になった気がしますが以前のようにドライブ代わりに使えなくなったと思います。
ここの記事でもドライブとして使用する説明が無いのは不親切だと思いますが?
コメントありがとうございます。コメント頂いたように今は「バックアップと同期」というアプリになっています。「バックアップと同期」をインストールすると自分のアカウントのフォルダの直下に「Googleドライブ」という名前のフォルダが作られます(メニューバーの雲のアイコンからもアクセスできます)。この「Googleドライブ」は従来のGoogleドライブと同じようにドライブとして使うことができます。記事の中の「Macのフォルダから見るGoogleドライブ」というところに書いてあるので、ご覧いただければと思います。よろしくお願いします。