この記事では、台北から台湾鉄道で約1時間で行ける、ローカル鉄道の平渓線の日帰り観光についてご紹介します。
台北近郊には九份、淡水、猫空などの観光スポットがありますが、あまり知られていない割に古き良き台湾らしさを感じられるのが平渓線沿線の観光スポットです。
線路の上を散策したり、天燈上げを体験したり、台湾のナイアガラを見たりと、見どころ満載の平渓線沿線を、ローカル鉄道で途中下車しながら巡ることができます。
この記事を読めば、平渓線沿でどんな体験ができるのか、そして、平渓線にはどうやっていくのかがわかりますよ。
台北から電車で1時間、台湾鉄道の平渓線に乗ろう
平渓線は台北の東側、台北駅から台湾鉄道で約1時間のところにあります。朝、台北を出発すればお昼前にはたどり着けるので、台北からの日帰り旅行には最適の観光スポットです。
地図を見るとわかるように平渓線は山間部の渓流沿いにあるので、台北の賑やかな雰囲気とは真逆で、時間の流れがとてもゆっくりしています。
平渓線の始発駅は瑞芳駅です。
瑞芳駅では平渓線の一日周遊券を買うことができます。これがあれば平渓線を途中下車できるので、必ず買うようにしましょう。
一日周遊券の詳細はこの記事の後半で書いています。
十分駅では天燈上げ体験したり、十分瀑布を散策したりしよう<
平渓線で最初に立ち寄りたいのは十分駅です。
十分駅周辺には十分老街があり、線路スレスレのところ商店が立ち並んでいます。線路の上を歩けるのでとても新鮮な感覚です。
ちなみに、線路の上を歩くことは禁止されているようですが、みんな普通に歩いています(笑)。
十分老街の線路沿いには天燈上げの体験ができるお店が数多く並んでいます。天燈には自分で願い事を書くことができ、線路上から空に向かって飛ばすことができます。
見えなくなるくらい高く飛んでいくので、感動モノですよ!
お店の人にお願いすれば天燈上げをしているところを写真に撮ってくれるので、遠慮せずお願いしてみましょう。
十分駅からは「台湾のナイアガラ」とも言われている十分瀑布に行くこともできます。
僕は行きませんでしたが、平渓線で最大の観光スポットと言われているので、時間があれば行ってみるといいでしょう。
菁桐駅では鉄道グッズを買ったり、線路上を散策したりしよう
終点の菁桐駅周辺には菁桐老街があります。菁桐老街には鉄道グッズを扱う鉄道故事館があるので、ここでお土産を買ったりするのもいいでしょう。
菁桐駅は平渓線の終点なので、駅周辺の線路は使われていません。線路の上を歩いたり、記念写真を撮ったりできるので、線路の上を散策してみるのもいいでしょう。
時間があれば平渓老街、猴硐猫村にも行ってみよう
平渓線の沿線には他にも天燈のランタンフェスティバルで有名な平渓老街(平渓駅)、ネコ好き必見のスポットの猴硐猫村(猴硐駅)などがあります。
どちらも途中下車で気軽に立ち寄れるので、時間があれば立ち寄ってみるのもいいでしょう。
台北駅から平渓線(瑞芳駅)への行き方(台湾鉄道)
台北駅から平渓線(瑞芳駅)に行くには台湾鉄道(台鐵)に乗ります。
まず台北駅で「台鐵台北車站」を探しましょう。
ここの窓口で「台北ー瑞芳」行きの切符を買います。切符購入時にはメモ帳やスマホの画面に以下の内容書いて窓口の人に見せれば大丈夫です。
・自強号 (電車の種類)
・台北→瑞芳 (行き先)
・9:00 (発車時刻)
・大人 2 (大人の人数)
・小人 1 (子どもの人数)
ちなみに、自強号は全席指定の特急、莒光号は停車駅が少し多い全席指定の急行です。
なお、電車の発車時刻と電車の種類は事前に台湾鉄道のホームページ(日本語)やスマホアプリ(関連記事参照)で調べておくと便利です。
切符を買ったらプラットホームに向かいます。台湾ではプラットホームは「月台」と書きます。
電車の乗り方は日本と同じです。自強号の場合は全席指定なので、切符に記載された座席に座りましょう。
余談ですが、写真の切符をよく見ると「八堵 以後無座」と書いてあります。これは「八堵駅より先は席がありません。」という意味です。
実はこの日は電車が混んでいて、八堵駅から先は座席が取れなかったのです。
僕はそれを知らずに堂々と座っていたら、八堵駅から乗って来た乗客に「ここ私の席よ!」みたいなことを言われて、僕は頭の中が???のまま席を立ちました。
こんなこともあるので、切符はよく確認しましょう。
なお、指定席にもかかわらず自分の席に誰かが座っている場合がありますが、その場合は切符を見せればどいてくれます。台湾では普通のことなので、あまり気にせず声を掛けてどいてもらいましょう。
瑞芳駅に着いたら平渓線に乗り換えます。先ほど述べたように、瑞芳駅では平渓線の一日周遊券を買っておきましょう。瑞芳駅のプラットホームで買うことができます。
平渓線(瑞芳駅)から台北駅への帰り方(台湾鉄道)
帰りは瑞芳駅の窓口で「瑞芳ー台北」行きの切符を買います。切符購入時にはメモ帳やスマホの画面に以下の内容書いて窓口の人に見せれば大丈夫です。
・自強号 (電車の種類)
・瑞芳→台北 (行き先)
・17:00 (発車時刻)
・大人 2 (大人の人数)
・小人 1 (子どもの人数)
先ほどと同じように、電車の発車時刻と電車の種類を事前に台湾鉄道のホームページ(日本語)やスマホアプリで調べておきましょう(駅には時刻表の掲示板があるので、それを見てもよいでしょう)。
まとめ
平渓線はるるぶなどの大手旅行雑誌にはほとんど載っていないので、日本人の観光客はあまり多くありません。僕が行ったときはほとんど台湾人の観光客でした。
平渓線沿線では線路の上を歩いたり天燈上げをしたりして丸一日楽しめるので、まだ平渓線に乗ったことがない人は一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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