高齢者の車の運転は危険、原付バイク限定が解決策かも。僕の曽祖父は97歳まで原付に乗っていた。






高齢者の車の運転による事故が後を絶ちません。池袋で87歳が運転する車が母娘をはねて死亡させてしまった事故など、とても悲しいです。

普通に歩道を歩いていたら突然暴走した車が自分に向かってきて、「あっ」と思った時には車にはねられて、気付かないうちに命を落としていた。

これって、いつ自分の身に降りかかるかわからないことですよね。日常生活の中の出来事ですからね。

このような事故が起こると、毎回のように「高齢者には車の運転をさせるべきではない」という議論が盛り上がります。

皆さんはどう考えますか? 僕は基本的には賛成です。

僕が地域活動で知り合ったお年寄り(70代半ば)がいるのですが、足が相当悪くて2段くらいの階段の昇り降りもかなり大変そうにも関わらず、普段から車を運転しています。

とっさの急ブレーキなんて無理な感じで、とても危険だからです。

でも、その人はバスやタクシーも通らないかなり人里離れた地域に住んでいるので、車がないと買い物やお出かけもできないんです。

だから、その人から車を奪ってしまったら、家から一歩も出られなくなってしまうんです。

だからと言って、事故を起こすことを承知で車に乗ることを許せるかというと、そうとも言えない。

特に公共交通機関があまりない田舎では難しい問題です。

高齢者は車の運転は禁止して、原付バイク限定にすればいいと思う


これが僕が考えた結論です。

いずれは自動運転などのテクノロジーの力で高齢者の運転による事故の問題を解決できる日が来るでしょうが、何十年先になるかわかりません。

今できることと言えば、高齢者も歩行者もみんなが少しだけリスクを分担しあって、現実的な解決策を見出すことだと思います。

具体的には、高齢者(年齢については議論が必要かと思いますが)の車の運転を禁止して、原付バイクだけに制限するんです。

「いやいや、高齢者に原付バイクって危険でしょ!」

という意見もあるかもしれませんが、僕は「危険」という言葉を以下のように考えています。

  • 高齢者の原付バイク:運的者は危険だけど、周りの人は安全
  • 高齢者の車の運転:運転者は安全だけど、周りの人は危険

危険の対象が運転者か周りの人かの違いです。こう考えると、高齢者の原付バイクも選択肢としては十分あり得ます。

リスクは自分自身で負うということです。

そもそも、原付バイクが運転できないほどの運動能力であれば、車の運転はやめてほしいです。

原付バイクがあれば最低限の活動範囲は確保できる

高齢者から車を奪ってしまうと、特に田舎では生活できないという問題が生じます。近所のスーパーが1kmも離れていたりすることは普通にありますからね。

でも、原付バイクがあれば日々の買い物もできますし、バスや電車などの公共交通機関の乗り場まで原付バイクで行けば遠出することも可能です。

「そんなの不便!」

という反論もありそうですが、車を暴走させて罪のない子ども達の尊い命を奪うくらいなら、少しくらい我慢してもらいたいものです。

原付バイクの制限速度は時速30キロなので事故を起こしても被害が少ない

僕は学生時代に原付バイクに乗っていたのですが、原付バイクの制限速度は30km/hなんですね。実際に乗ってみると30km/hってかなり遅いです。

原付バイク自体はそれほど重くはないので、仮に30km/hで走行する原付バイクに跳ね飛ばされたとしても、打撲や最悪、骨折くらいで済みます。

暴走車に跳ね飛ばされたら高確率で死亡することを考えると、原付バイクはまだましですね。

なお、原付バイクはフルスロットルで60km/hは出るので、高齢者用の原付バイクとして30km/hまでのリミッターを義務付ければ安心です。

バイクメーカーも高齢者向けの原付バイクを本気で販売すれば、これからの超高齢化社会には売れると思います。

僕の曽祖父は97歳まで無事故で原付バイクに乗っていた

少し話が脱線しますが、僕には97歳まで原付バイクに乗っていた曽祖父がいました。やっぱり田舎に住んでいて、移動手段がなかったというのが一番の理由です。

曽祖父は「97歳なんだから、もうバイクはやめなさい。」と親戚中の人から言われていましたが、今考えてみると移動手段の選択肢としては良かったのかなと思います。

いつも、時速20〜30km/hくらいの速度で親戚の集まりに来ていて、少し危なっかしいところもありましたが、仮に制御を失ったとしても自爆するだけです。

自分が死ぬことはあっても、他人が死ぬことはないでしょうから、あきらめもつきます。

原付バイクは構造上ブレーキとアクセルを間違えない

高齢者の車の運転の事故の原因でよく聞くのが「ブレーキを踏もうとして、間違えてアクセルを踏んでしまった」ということです。

僕も過去に一度だけ車を運転していた時にブレーキを踏もうとして、間違えてアクセルを踏んでしまったことがあります。車の運転を始めたばかりの頃です。

自分はブレーキを踏んだつもりなので、一瞬何が起きているのかわからなくなるんですね。

僕の場合は左カーブで対向車線にはみ出してしまいました。幸い対向車が来ていなかったので事なきを得ましたが…。

原付バイクはハンドルのグリップにアクセルがあります。グリップを手前に回せばスピードが出て、グリップの力を緩めればアクセルが勝手に戻るのでスピードが落ちます。

ブレーキは自転車と同じで「ギュッ」と握るだけです。

構造上「ブレーキとアクセルを間違える」ということが起きません。制御を失っても手が離れれば勝手にスピードが落ちます。

これなら安心ですね。

みんなが少しずつゆずり合って、罪のない子どもが事故に巻き込まれるのを防ごう


一方的に「〜を禁止」などと極端な制限を加えるような対策案は、世の中には受け入れられません。

少し不便になるけどみんなで少しずつゆずり合って、誰もが許容できる解決策が必要です。そのためには少し視点をずらしてみることが大切です。

高齢者の移動手段としては、車、公共交通機関(バス、電車)がよくアイテムとして挙がりますが、今回はそこに原付バイクという新しいアイテム取り入れてみました。

少し視点をずらすだけで、解決の糸口が見つかるかもしれませんね。

そして、自動運転やドローンタクシーなどの新しいテクノロジーが生まれて、根本解決できる日が早く来るといいですね。

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