僕はアマゾンのKindleアプリでよく小説を読みます。色々なジャンルの小説を読みますが、今、一番ハマっているのが藤井太洋さんの小説です。
藤井太洋さんはSF作家で僕の好みのど真ん中の作品が多数あります。藤井太洋さんのSFは遠い未来の話ではなく、10年くらい先の近未来、「本当にこんな世界になっているんだろうな」という世界が描かれています。
最新テクノロジーが日常生活の中に入り込んでいて、あたかも自分がその世界にいるかのように感じられるところが好きです。
そして、その世界で起きる様々な問題、課題が小説の中で繰り広げられ、ハラハラドキドキの連続です。
そんな藤井太洋さんの著書で今回紹介するのが「Gene Mapper -full build-(早川書房)」です。
「Gene Mapper -full build-」でAR(拡張現実)を疑似体験
こちらが「Gene Mapper -full build-」の表紙です。「Gene」は遺伝子、「Map」は〈遺伝子〉を染色体上に位置づける、という意味で、「Gene Mapper」は遺伝子操作をする人みたいな意味だと思います。
ネタバレするような内容は書きませんが、この作品の中ではAR(拡張現実)が生活の中で使われています。章立ても
・第一部 拡張現実
・第二部 ホーチミン・シティ
・第三部 黒川さん
・第四部 未来の顔
とあるように、第一部の題名自体が拡張現実(つまりAR)になっています。ところで、
「AR(拡張現実)って何???」
と思う方もいるかもしれません。昨年(2016年)はVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)元年と言われましたが、AR(拡張現実)はVR(仮想現実)と現実世界を結びつけたものです。
と言っても説明が難しいので、AR(拡張現実)の世界を身近に感じたい方に「Gene Mapper -full build-」はオススメです。
第二部のホーチミン・シティでは、ベトナムのホーチミンを眼前に想像できるような細かい表現が素晴らしく、ベトナムの空気感が漂ってきます。ベトナムコーヒーも飲みたくなります。
第三部、第四部と物語が進むに従いハラハラドキドキ感が増していき、最後の結末は「お〜!」という感じです。
まとめ
この小説を読むと、今から10年後には本当に「Gene Mapper -full build-」の世界が現実のものになっているのではないかなぁ、と本気で思います。未来を先取りしたい方にもオススメです。
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